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「チューリングの計算理論入門」を読んだ

「チューリングの計算理論入門」を読んだ。 チューリングマシンってどんなだっけ?と思って、手に取った本。 シャノンの情報理論入門の著者と同じで、本の位置付けも入門で同じ。 チューリングについて語る前に、その頃の時代背景の説明や関係しそうなしなさそうな人物の紹介などについて述べて、その後チューリングの話に入るという展開。 チューリングマシンというものは、そもそも物理的な機械でなくて、数学的な理論の実装機械というものであり、その説明のために時代背景やチューリングが達成したかった数学的課題を説明している。そして、チューリングマシンは数学的な基礎だけでなく、現代のコンピュータの基礎としての位置付けとなった。

チューリングマシンとは、無限長のテープ(記憶装置)と状態を持った機械であり、状態遷移とテープの読み書きのルールを定義することであらゆるアルゴリズムを実行できるものです。

「シャノンの情報理論入門」を読んだ

「シャノンの情報理論入門」を読んだ。

学生時代の教科書として使っていたもっと堅い情報理論の本を読み返しているのだけれども、よく理解できないところがあったので、違う本も読んでみて理解を深めようと思って手にした本です。 情報理論というのは、情報というのをどのように伝達するのが効率良いのかとか意味のある情報とは何かとかそういうものを定義するものです。ある通信路を通して情報を一方から他方へ伝える場合の符号化の方法として何が最適かということを考える学問です。

堅い方の本で特によくわからなかったのは情報エントロピーでした。シャノンの情報理論入門では、エントロピーを期待値と説明していましたが、あぁ、なるほどと理解が深まりました。

本書はなるべく平易な表現で大まかに理解することを目指したものなので、タイトル通り、入門に良いと感じました。