自宅サーバと自宅パソコンの役割と構成

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以前から自宅で常時稼働のサーバを動かしています。
でも、サーバはクラウドで動かしても良いかもしれないし、どうせあるなら自宅パソコンを仮想化してサーバで動かしても良いよね、と思ったりして悩んだので改めて目的と期待するスペックについてここで整理しようと思います。

自宅サーバの目的

メールサーバ、Webサーバ、アプリケーションサーバなど色々な目的で使っています。以前はコスト的に自宅サーバしか選択肢が無かったのですが今ではクラウドサービスで賄えそうな気がします。
それでも自宅サーバがやっぱり良いかなと思うのは、色々いじって遊ぶことで身につく知識の習得です。身につくのは主にOSやNgnxなどのミドルウェアの知識です。

クラウドに移行する場合IaaSだと費用が高いのでPaaSやSaaSの利用がメインになると思います。でもそうするとOSやミドルウェアを自分で準備しないのでその辺の知識習得ができません。

IaaSの費用

IaaSは高いから自宅サーバを選ぶというのは正しい判断でしょうか。
計算してみましょう。

AWS EC2のa1.xlargeの場合、東京リージョンで0.1284USD/hです。1USDが130円として、月720時間とすると12018円/月です。
それ以外は掛からないとします。

自宅サーバの場合、初期費として本体購入費用が150000円とします。電気代が4000円/月とします。

この場合、19ヶ月でIaaSの費用が自宅サーバの費用を超えます。
・・・自宅サーバ安いですね。
もちろん、IaaSの方が冗長構成となっていたり、HW故障の対応もしてくれたりするので条件が全く異なるのですが、その辺は認識しています。

自宅サーバの可用性

自宅サーバは安いと言いました。本当でしょうか。(2回目)
自宅サーバは使えば使うほど重要性が高まってきます。
そして気になってくるのが可用性です。

大事なデータが消えたらどうしようとか、このサービス止まると困るんだよねとか。

では、サーバを2台にすることを考えましょう。 これで費用2倍です。
1台の時は19ヶ月でしたので38ヶ月くらいですね。3年ちょっと。まだ自宅サーバ安いですね。

ちなみに今は冗長にせずに運用しているのでいつもドキドキしてますし、メンテで止めるときは、仕方ないと割り切ってやってます。

クラウドの勉強

クラウドの勉強はしなくて良いの?と心配してくれあなた。ありがとうございます!
でも大丈夫です。 基本的に無料の範囲くらいで色々と使って勉強しています。

ん?勉強費用にしては高くない?

IaaSよりは安いという主張はわかるけども、つまりは勉強のために毎月1万円くらい支出しているということ?
・・・そういうことかもしれません。
ま、でも、勉強以外の各種サーバとしても機能しているし、ずっと続けてきているものという可愛さもあるし、勉強のためだけに支出しているのではないので良しとします。

自宅PCの目的

自宅PCはWindowsで、スマホアプリの開発や動画編集がまれにあるくらいであとは大した事していません。
となると、自宅サーバをそこそこ性能良いものにして自宅PCも仮想化してしまうという手もあります。
・・・なるほど。それで良さそうですね。

まとめ

自宅サーバが2台あれば可用性も安心でおすすめ。IaaS(AWS EC2
a1.xlarge)よりも安いのでおすすめ。
ただし、おすすめできるのはインフラの勉強したい方のみです。
2台分でも3年くらいでIaaSより割安になるはずなので、インフラのあれこれを楽しみたいなら問題ないと思います。

自宅PCの仮想化はまだ試してないのでこれから試してみます。