資格を持っていても何にも使わなければ、あまり意味がありません。
できることなら、取得した資格を何かに活かせると良いですよね。
もちろん、資格取得のために勉強したことはその後の人生の役にも立つと思いますが、ここで言いたいのは資格を役立たせるということです。
資格の分類
資格にも色々なものがあります。まずは分類について見てみます。
日本では国家資格と民間資格に大きく分けられます。
国家資格は、文部科学省の資料では以下の4つに分類されています。
- 業務独占資格
- 名称独占資格
- 設置義務資格
- 技能検定
国家資格の場合は法律で規制が設けられているために、上記のように分類ができます。
資格がないと特定の業務ができないとか、名称が利用できないというような制約があります。
民間資格は国家資格に該当しない資格です。民間企業が認定する資格等です。
資格の用途1
資格の分類として挙げた最初の3つは、資格を法律で定義された特定の業務遂行のために使用します。これが1つ目の用途です。
資格の用途2
2つ目の用途は、1つ目と似ていますが法律以外の何らかの規則(入札規則等)で特定の資格保持を求めている場合の業務遂行のための使用です。 法律以外の規則というところが、資格の用途1と異なっているだけです。
資格の用途3
ここからは法律や規則による制限がない場合の用途について考えていきます。 つまり技能検定に分類されるような特定の技能を持つことまたはある水準を超えていることを示す資格について考えます。
資格の用途3-1
資格名称を伝えて、アピールする。 資格名称を伝えるるだけで、自分の能力を簡単に対外的に示すことができます。
入社のための履歴書だけでなく、上司や業務上の関係者に対してアピールすることができ、チャンスが広がります。 初めての取引先に対して、自分の技能を示すことで信頼度を上げることにも利用できます。
単に資格名称を相手に伝えるだけで、その資格のカバーする技能の範囲や深さについての概要を間接的に伝えることができるのはとても効率的です。
たとえ相手がその資格のことを知らなくても後で調べることができたり、資格名称から推測することもできます。
資格を取得していないのに、その資格相当の技能があると言ってもなかなか信じてもらいにくいですし、その範囲をいちいち説明して、これができる、あれもできると言うのも面倒です。
資格名称の一言だけで伝わるのは簡単で、余計な装飾も必要ありません。
名刺やメール署名等に記載して伝えることができるという意味でも便利です。
資格の用途3-2
資格を使って様々な情報を入手する。
これには複数のパターンがあります。
単に同じ資格保持者のコミュニティに参加して、情報交換を可能とします。
資格保持者であることが条件になっているコミュニティでの議論ができたり、資格保持者向けの情報発信を受け取ることができます。
中にはISC²のようにPDIコース(オンライン学習コンテンツ)を提供しているケースもあります。
資格維持のために必要な研修の受講やセミナーの参加により情報を入手します。
情報処理安全確保支援士やCISSP、PMP等、資格維持のために研修受講等を必須としている資格があります。
これは資格維持のための作業で、資格の活用とは違いますが、この強制力を活かすという捉え方もできるのでここに挙げています。
資格の用途3-3
資格を使って割引を受ける。
別の資格の受検費の割引やセミナーの受講費割引を受けられるものがあります。 たとえば、情報処理安全確保支援士やCISSPの方は、情報セキュリティ監査人補の資格取得に特例制度があります。高度情報セキュリティ資格特例制度
資格を使ったアピール方法
実際にアピールしようと思う場合にどう使えるかについて考えます。
- 名刺に記載する
- メールの署名に記載する
- 履歴書等の応募書類に記載する
- バッジ(物理)を身に着ける
- バッジ(デジタル)をSNSに紐づける
- バッジ(デジタル)をWebに掲載する
- 口頭で伝える
- 認定証(紙)を相手の目に入るところに飾る(置く)
- 認定組織のWebに氏名等の情報を掲載する
今後、特定の資格について取得したくなるかもしれない情報について書きたいと思います。